歯周病①

こんにちは!院長の相澤です。

あけましておめでとうございます。
年が明けて結構日が経ちましたが、2018年も当院をよろしくお願いいたします。
僕自身は厄年ということもあり、早速厄祓いをしてきました。
先人の方々の経験より、厄災を受けやすい年齢であるということを肝に命じておきます。

さて、歯の豆知識ですが、今回から何回かかけて『歯周病』についてお話をさせていただきます。

『歯周病』は『虫歯』とならんで歯科における2大疾患と呼ばれています。

歯周病はほとんどの方にとって、残念ながら非常に身近に潜んでいるものであります。
歯周病、以前は「歯槽膿漏」という言葉をよく使っていました。
こちらの言葉にはだいぶ馴染みがある方も多いのではないでしょうか?
「りんごをかじると、血が出ませんか?」
なんて懐かしいCMもありました。
今でも歯肉炎に特化した歯磨剤などのCMでは耳にする機会がありますね。

歯周病は『歯肉炎』と『歯周炎』に大きく分けられます。

まず『歯肉炎』とはその名の通り、歯肉に炎症が起こっている状態です。
ただ、骨を溶かしたり、歯肉が痩せたりはせず、あくまで歯肉に限局した炎症です。
症状としては、歯肉が赤く腫れて、出血が起こりやすい状態になります。
場合によっては、歯ブラシが痛くて当てにくくなったり、味の濃いもの、熱い食べ物でじわっとした染みを感じることもあります。

その主な原因としては歯垢(プラーク)です。
(他の原因としては栄養障害、ウイルス感染、アレルギーなどもあります)
ブラッシングが不十分な状態が継続し、プラークが歯肉に付着すると7日間ほどで起こるとされています。
原因を除去すれば完治が可能と言われており、治療の方法はプラークコントロール、つまり歯垢の除去です。
ですので、歯科医院では歯のブラッシング方法を指導し、表面の歯垢除去に努めます。
歯ブラシのみならず、器械で歯の表面を清掃することも行います。
患者さん自身にもしっかりとしたブラッシングを徹底してもらうことで早期に治癒します。

ただ、その治りにおいて個人差はあります。
しっかり歯磨きをして、キレイにしていても炎症が起こりやすい方もいます。
体の免疫、抵抗力に左右される事も多いですので、こればかりは残念ながら仕方のない部分かと思います。

ただ、キチンとしたブラッシングを身につけることは長い人生において、歯をいい状態で使うためには絶対に必要なことであります。

一緒に取り組みましょう。

次回の歯の豆知識で『歯周炎』について説明させていただきます。