歯周病③

こんにちは!院長の相澤です。

今回の歯の豆知識、『歯周炎の治療』に関して説明をしていきたいと思います。

 

歯周炎の治療としては
①主の原因であるプラークコントロールの改善・徹底
②歯石の除去
③悪い影響を与えているかみ合わせの改善
(④可能であれば基礎疾患へのアプローチ)

 

大きく分けるとこれらになります。
歯周炎治療において一番大切なことは、ブラッシングになります。
まずはしっかり歯の表面に付着するプラーク(歯垢)を除去できるようになってもらうことです。

 

どのように磨くのが効果的なのか、どのようなブラシがいいのか、時間はどれくらいかける必要があるのか?

なかなか自己流でうまくいく方ばかりではないのです。というか、実際に難しいのです。

 

まずは患者さん自身にしっかりとブラッシングを行う習慣をつけてもらいます。
そうでなければ、これから始める治療がうまくいかないということはもちろん、せっかく治療の結果歯周炎の症状に改善がみられても、すぐに再発、場合によっては悪化してしまいます。
しっかりとブラッシングをする!これが虫歯の予防にはもちろん歯周炎治療・予防のための大前提なのです。

じつはこの時点で、口臭であったり歯ぐきからの出血など、自覚できる症状が軽くなります。

そして、ここからは歯科医院で歯科医師、歯科衛生士が担う部分がメインになります。

いわゆる『歯石取り』といわれる処置になります。

 

歯の表面に歯石がついているとどうしてもそこにプラークが沈着しやすくなります。
歯石の表面はザラザラしています。
歯石とはわかりやすくいいますと、歯垢が固くなったものです。
この歯石は一度ついてしまうと歯ブラシでは取り除くことが出来ません。
歯石は歯と歯ぐきの境目につきやすく、そのために歯肉の炎症を引き起こします。

ですので、歯科医院での処置としては、お水を出しながら超音波の振動で歯石を除去したり、器具を使ってカリカリ、ガリガリと除去する必要があります。

 

この際ですが、歯を削っているわけではないのです。
表面についている歯石だけを落としています。
ただ、歯の根元というものは敏感です。
冷たいものがしみる症状も出やすいです。
また、歯ぐきの境目を触るために、チクチク感もありますし、炎症が強い部位であれば出血もあります。

 

これらの処置、ちょっと怖く感じる患者さんが多いのも事実だと思います。
我々としては少しでも痛みを少なく受けてもらえるように努力しますので、患者さんご自身にも一緒に治療に取り組んでいただきたいのです。