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妊娠中の歯科診療

 こんにちは、仙台市宮城野区 パーク歯科クリニック 院長の中川です。
暑い日ざしも落ち着き、だいぶすごしやすくなりましたね。

 今回は、妊娠中の歯科診療についてお話をさせてください。

 まず、歯科診療の適当時期ですが、十分な配慮を行えば胎児への影響はないとされています。ただ、胎児への感受性が高いとされている妊娠初期(~15週)や後期(29週~)は、応急処置にとどめておきます。妊娠安定期(16~28週)は、抜歯を含む一般的歯科治療は可能です。
 
 妊娠中はホルモンバランスやつわりなどの影響で、口腔内が酸性に傾きやすく、う蝕の進行や、酸蝕症の原因となります。また、女性ホルモン増加により、歯周炎が重症化すると、早産や低体重児出産の原因となります。
 従来、早産や低体重児出産の原因は喫煙・飲酒などとされていましたが、全身疾患と歯周病との関連について研究がすすむにつれ、歯周病の関連性がみえてきました。たとえば、飲酒をする妊婦さんの早産のリスクが3倍であるのに対し、歯周病はなんと7倍といわれています。
 妊娠期は、唾液の性状変化や、口腔清掃が困難になるなど、口腔環境が悪化しやすいです。しかし、口腔清掃をしっかり行っている妊婦さんは歯肉炎・歯周炎は起こりにくくなします。つまり、プラークコントロールを徹底することで、歯肉炎・歯周炎の軽減や治療を図れるということです。プラークコントロールの確立を図ること、これが非常に重要です。

 次にレントゲ撮影ですが、放射線量は歯科口腔内法(デンタル)撮影で、0.01mSv、パノラマ撮影で0.03mSv、歯科用CTで0.1mSv程度です。これは、自然放射線1年分(約100mSv)に比べると、極微量です。さらに防護服の着用で、限りなく0に近づけることになります。そう考えると、レントゲン撮影は妊娠初期に行うことも可能です。

 おくすりに関してですが、妊娠中の投薬は可能なかぎり避けた方がよいです。必要なときは、比較的胎盤を通過しにくいものを選んで処方します。抗生剤では、ペニシリン系、セフェム系、マクロライド系などがあります。また、鎮痛薬では、非ピリン系のアセトアミノフェンが比較的完全とされていますので、こちらを処方します。

 また、局所麻酔が必要な処置もありますが、通常使用しているリドカインであれば、用量をまもれば問題なく使用できます。しかし、フェリプレシンは分娩促進作用があるため、とくに妊娠後期では使用不可となります。

 なにか不明な点がございましたら、気軽にご質問ください。

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