咀嚼の効用について

みなさん、こんにちは!
歯科衛生士の佐藤です🙂

暖かい日が続き、過ごしやすい日が多くなりましたね☀️
私は4月中友達と白石川堤の一目千本桜と、榴ヶ岡公園にお花見に行ってきました!
去年お花見ができなかったので、今年はたくさんの綺麗な桜を見ることができてとても嬉しかったです🌸
来年はまた違うところの桜も見てみたいと思います☺️

 

さて、今回は、『咀嚼の効用について』お話ししていきたいと思います!

《咀嚼とは?》
咀嚼とは、食べ物が口の中に入ったあと、歯•顎•舌•筋などの働きによって食べ物が砕かれ、すり潰され、唾液と混ざり合い、嚥下しやすい食塊になることをいいます。
さらに、人は食べ物を咀嚼することによって「味わう」ことができます!

《咀嚼の効用について》
咀嚼には、さまざまな効用があります!

①栄養素の吸収を助ける🥬🥕🍠

②胃腸の働きを促進する。

③食べ物本来の味が分かり、美味しく味わえる🍚

④顎の骨や咀嚼筋に刺激を与えて、正常な成長•発育を促進させる🦴
↪︎幼いときからよく噛まないと、後続する永久歯の萌出するスペースが十分に確保できず、不正咬合を引き起こして、むし歯•歯周病•顎関節症の発症リスクを高めてしまいます…

⑤肥満の予防
↪︎よく噛んで食べると満腹中枢が刺激され、食べ物の摂取量が少なくなり、さらにインスリン(血糖値を下げる働きをするホルモン)の分泌も低下することが報告されています🫃
よく噛んで食べることは、摂取量の減少→肥満の予防→生活習慣病の予防に繋がっています。

⑥脳の活性化
↪︎よく噛んで食べることは脳の血流量を増加させ、脳を活性化させます!
この脳の活性化が学習効果を向上させることや、咀嚼が認知力の低下を抑制する可能性を示唆しています📖🧠

⑦誤嚥の防止
↪︎高齢者は咀嚼や嚥下の機能が低下しているため食べ物を喉に詰まらせたり、誤嚥を起こすことが多く、十分に咀嚼することによって安全に飲み込むことができます👵🏻

⑧発がん物質の働きを抑える
↪︎唾液中のラクトペルオキシダーゼ(歯周病菌を含む病原菌に対して強い抗菌活性を持つ)が発がん物質の突然変異を引き起こす性質を低下させます。

⑨その他
↪︎咀嚼機能を維持している高齢者は、そうでない高齢者と比べてバランス機能が高いことが報告されています。
バランス機能が低下すると転倒しやすくなり、転倒で骨折などすると生活の中の自立度が低下し、そのまま寝たきりや要介護となる可能性が高くなります…

 

このように、よく噛むことは生涯にわたり私たちの精神的•身体的な健康を維持することに大きな影響を与えていることがよく分かります!
一口30回以上噛むことを意識して、健康的な身体を保っていきましょう✨