歯科衛生士の遠藤です♪( ´▽`)
みなさんは、お花見など春らしいことしましたか?
うちではやっと朝晩の暖房が無くなり、犬が服を脱ぎました!
あったかくなってきて嬉しいです(^ ^)
今回は、唾液(だえき)の働きについてお話しします!
唾液は、99.5%とほとんどが水分で、残りの0.5%に、抗菌、免疫、消化などに関わる重要な成分が入っています。
耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つの大唾液腺と、舌や粘膜など口腔内全体に分布する小唾液腺で作られます。
……唾液のはたらき……
1、自浄作用
…食べかすやプラーク(歯垢)を洗い流します。
2、抗菌作用、免疫作用
…リゾチーム、ラクトフェリンなどの、抗菌成分が細菌の増殖を抑えたり、口腔からカラダに細菌が侵入するのを防ぎます。
3、緩衝作用
…食事によって酸性になった口腔内を、30〜60分くらいかけて中和して、pHを中性に戻し、歯が溶かされるのを防ぎます。(虫歯予防)
4、再石灰化作用
…口腔内が酸性になって歯の表面が溶かされた所に、唾液中のカルシウムやリンなどのミネラルを補給します。
(この時にフッ素があると、歯の表面がより硬く強い結晶で修復されます!毎食後のフッ素入りハミガキが大切です!)
5、消化作用
…アミラーゼという酵素が、でんぷんを分解して消化しやすくします。
(よく噛んで食べることが大切です!)
6、粘膜保護、潤滑作用
…粘性があるムチンが、舌や粘膜を保護し、歯と擦れたりして傷つくのを防ぎます。口腔内が潤っていると、食事や発音もスムーズです。
7、溶解、凝集作用
…食べ物が唾液と混ざることで、味を感じることができます。
食べ物を噛み砕いて、唾液と混ぜ合わせて、食塊ができることで、うまく飲み込むことができます。
唾液は、健康な成人の場合、1日に平均で1〜1.5リットルほど分泌されます。
しかし30代ころをピークに年齢とともに減少し、70代ではピーク時の3分の1程度になります。
食事中は唾液の分泌が増加、睡眠中は唾液が減少。ストレスや緊張で口が渇く、すっぱいものを見ると唾液が出るなど、1日の中でも変化があります。
口呼吸の影響、服用薬による影響などでも唾液の分泌が減少します。
……唾液を増やすために……
・こまめな水分補給でお口の乾燥を防ぐ
・ガムを噛む
・よく噛んで食事をする
・舌を動かす
・唾液腺マッサージ
唾液には健康を守るための大切な働きがたくさんあります!
お口をうるおわせて健康に過ごしましょう!( ´▽`)