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口腔粘膜疾患 ②

こんにちは、仙台市宮城野区 パーク歯科クリニック 院長の中川です。

急に寒い日が続いて、体調管理が難しいこのごろです。

 

前回に続いて、口腔粘膜疾患について、お話をすすめていきます。

 

2. 口腔扁平苔癬

① 口腔扁平苔癬の症状と病態

口腔扁平苔癬は、口腔粘膜の角化異常をともなう慢性炎症疾患です。中高年の女性に多くみられます。典型的な病態として、頬粘膜に網状白斑(網状型)としてあらわれ、場合により発赤やびらん・潰瘍形成を伴います(紅斑型)。自覚症状としては、ひりひりするような刺激痛や、口内のあれを感じることがおおいです。一般的には慢性の経過をたどることがおおく、寛容と再発を繰り返します。たまに、悪性化することもあります。

原因は不明ですが、歯科金属による接触性粘膜炎(金属アレルギー)、C型肝炎ウイルスの感染、免疫異常や精神的ストレス、内分泌異常の関与が考えられています。

② 口腔扁平苔癬の診断と治療

基本的に生検 (一部組織をとって、細胞レベルでしらべます)により確定診断を行います。治療は、副腎皮質ステロイド含有軟膏の塗布が基本です。紅斑型や、びらん・潰瘍型では、口腔カンジダ症を合併していることがあるので、その場合には口腔カンジダ症の治療から開始します。とくに、副腎皮質ステロイド含有軟膏での治療中に突然悪化した場合は、口腔カンジダ症の合併を疑ったほうが良いです。また、適切な治療を行っているにもかかわらず、悪化を認める場合には、悪性化を疑い、専門機関に紹介をすることもあります。

 

3. 白板症

粘膜上皮の角化異常による白色の板状ないし斑状の病変で、白斑は擦過によって除去することができません。特徴として、40歳以上の男性におおい傾向があります。原因としましては、義歯による局所的刺激、喫煙、アルコール、ビタミンA欠乏などが上げられます。約5~10%が悪性化するといわれていまして、とくに舌や口腔底は悪性化の頻度が高くなります。生検による確定診断が望ましいですが、専門機関への受診が必要です。

 

4. 義歯性口内炎

義歯性口内炎は、義歯使用者の床下粘膜にみられる粘膜炎で、カンジダによっておこることが知られています。レジンアレルギーや義歯による潰瘍と間違われることがあります。治療には、抗真菌薬の投与が必要です。また、義歯洗浄をよく行い、不適合な義歯の調整を行います。頻回に再発するときには、義歯を新製することを勧めます。

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