インプラントのケアって?

こんにちは😃

歯科衛生士の村井です🐽

最近は天気も良くて暖かい日が続きますね🌸今まで花粉とはあまり縁がなかったのですが、今年は少し鼻がムズムズしていてもしや…?と危険を感じております笑

さて、前回はインプラントの基本的な構造と天然歯との違いについてお話ししました。今回は、インプラントのその後のメインテナンスについてお話しします🦷

🤔インプラント周囲疾患って?

インプラントは入れた後、十分にケアができていないと、天然歯と同じように歯肉炎や歯周病になるリスクがあります。

①インプラント周囲粘膜炎

インプラント表面やインプラント周囲の溝にプラークが沈着すると起こります。天然歯におけるプラーク性歯肉炎に相当します。プラークを適切にコントロールすることで治すことができる炎症です。

②インプラント周囲炎

インプラント周囲のポケットにプラークが溜まることによってインプラント周囲の歯茎だけでなく、骨にまで炎症が波及した病変です。天然歯における歯周病の状態です。骨が溶けてしまうと、インプラント体の喪失にもつながります。

🤔インプラント周囲の診査

①視診によってインプラント周囲の発赤や腫れを確認します。

②プラスチック製の器具を使ってポケットの深さを測定します。

③歯の揺れを確認します。

④レントゲンで周囲の骨の状態を確認します。

🤔インプラントのメインテナンス

天然歯と同じようにメインテナンスをしていきます。ただ、使う器具は天然歯とは異なります。先述したように、インプラントを傷つけないように金属製の器具は避け、プラスチック製のものを使用します。(歯石取りの場合も同様です)

⚠️毎日のセルフケアは天然歯のそれとあまり変わらず、歯ブラシ、歯間ブラシ、糸ようじなどを使用します。ただ、金属ワイヤータイプの歯間ブラシは注意です!使うなら、ワイヤーがシリコンでコーティングされているものを使いましょう。(ゴム製の歯間ブラシも市販でありますが、汚れが取りにくいのであまりおすすめはしません…)

🤔フッ素の使用について

インプラントはチタンが使用されている場合が大多数です。酸性のフッ素だと、チタンの腐食が懸念されるため、酸性フッ素ではなく中性のフッ素を使用していきます。ちなみにご自宅で使うの歯磨き粉程度のフッ素濃度であれば特に問題はないといわれています🙂

インプラントを長く快適に使っていくために、毎日のご自宅での歯磨き、そして定期的なメインテナンスがとても重要です。天然歯と同じように大切に守っていきましょう。