お口の細菌について

こんにちは!歯科衛生士の遠藤です♪( ´▽`)

2月は雪まつりの季節!

いつか札幌の雪まつり見に行ってみたいな〜と毎年思います!

私の故郷、山形県尾花沢市でも毎年この時期に雪まつりをやっていて、今年は、2/24(土)、2/25(日)に開催するようです!

美味しいものと、雪のアクティビティ?がいろいろ楽しめるイベントなので、ぜひ行ってみて下さい(^ ^)/

 

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みなさんは「口腔マイクロバイオーム(細菌叢)」や、「口腔内フローラ」って聞いたことありますか?

「腸内フローラ」は、腸内細菌叢とか腸内環境のことで、聞いたことのある方も多いと思います。

今回は、それの口腔内バージョンのお話しです。

人間の体は、皮膚表面、口腔内、腸内などの消化管に、たくさんの細菌がいます。

その場所にいる複数種類の細菌の集合体を、「マイクロバイオーム(細菌叢)」と言います。

そのほとんどは常在菌として、いわゆる、悪玉菌、善玉菌、日和見菌がお互いに影響し合いながら共存しています。

健康な時は、とくに害は無い状態で、良いバランスを保っています。

しかし、バランスが崩れると、ヒトの健康は損なわれ、病気が進行します。

 

バランスが崩れてしまう原因は、、、

・身体の抵抗力が下がった時(疲れ、病気、ストレスなど)

・口腔内環境の悪化により、口腔マイクロバイオーム(細菌叢)の病原性が高くなった時

(プラーク(歯垢)が長時間残ったままになったり、細菌の主食となるものが常に口腔内にある状態になると、細菌数が増え過ぎたり、悪玉菌優位になってしまいます。)

 

※口腔内では、場所によって細菌叢が違っていて、それぞれに特徴があります。

【歯の表面のプラークの細菌叢】

・虫歯の原因菌が増殖しやすい

・弱酸性を好む

・発酵性糖質(砂糖や炭水化物)を主食にして、増殖したり、酸を出します。

…その酸で歯が溶かされて虫歯が進行します。

 

 

【歯周ポケットのプラークの細菌叢】

・歯周病の原因菌が増殖しやすい

・弱アルカリ性を好む

・主に血液に含まれるタンパク質由来のアミノ酸や鉄分を主食にして、増殖したり、内毒素を出します。

…内毒素の刺激で、炎症性サイトカインが出ると、炎症を起こすので、歯肉が腫れたり出血したり、歯の周りの骨が溶かされてしまい、歯周病が進行します。

 

同じ口腔内の菌でも、虫歯菌と歯周病菌は、増える場所、好む環境のpH、主食など、性質が全然違いますので、リスクや注意点も異なります。

 

パーク歯科クリニックでは、位相差顕微鏡で、歯についたプラーク(歯垢)の中の細菌叢を見て、病原性が高いか、低いかを確認したり、シルハ唾液検査で、現在の口腔内環境を確認したりすることで虫歯や歯周病のリスク診断を行い、患者さん1人1人に合った予防法を提案しています。

気になる方はぜひお声がけください!(^ ^)