こんにちは、パーク歯科クリニック応援!事務局の阿部です。
暖かくなったと思ったらまた寒い日が続いたり、気温が定まらない日が続いていますね。食べたいものも気温で決まることが多い方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は歯を溶かしやすい食べ物、飲み物について書いていきたいと思います。
1.酸蝕症について
きちんと毎日歯磨きをしていて、むし歯はないはずなのに歯がしみたり、なんだか前歯が薄くなったような気がする、、、などはないでしょうか。酸性の食べ物を習慣的に摂取していると、歯のカルシウムが溶けて歯が丸くなりかみ合わせが悪くなったり、しみたり、前歯が透けるように薄くなるなどの症状が出るのが酸蝕症です。日本人の4人に1人は罹患していると言われている疾患ですが、歯科検診などで初めて指摘される人も多い疾患とされています。
酸蝕症の主な症状
- 歯がしみる(知覚過敏)
- かみ合わせの部分が丸くなったり、凹んだりしている
- 前歯が透けるように薄くなったり、ひびや欠けがある
- 歯の詰め物が浮き上がっている
- 歯のツヤがない
・・・など
2.酸蝕症の原因
酸が歯のカルシウムを溶かしてしまうことで起こる酸蝕症には、逆流性胃腸炎や過食症で嘔吐するなど、胃液が原因で歯の裏側が主に溶けてしまう内因性と、食事や飲み物が原因で主に歯の表側が溶けてしまう外因性の2つがあります。
3.歯が溶けやすい食べ物・飲み物
酸性の強い食べ物や飲み物が歯を溶かしやすく、カルシウムなどを多く含む食べ物などはあまりリスクがありません。フルーツの中でもパインやオレンジ、いちごなど酸味の強いもの、ドレッシングでも酢を多く含むもの、ビールやスポーツドリンク、ワインやお酢、梅酒、コーラなどの炭酸飲料も歯を溶かしやすい酸性の食品です。また、健康に良いとされているクエン酸の飲料なども酸性が強く、摂りすぎには注意したい飲料です。
4.酸蝕症を予防するには
上記に挙げたような酸性の強い食品・飲料の常食を避けるようにするのが好ましいでしょう。牛乳やチーズ、ヨーグルトなどカルシウムが多い食品と一緒に摂ることで予防にもなります。就寝時には唾液が少なくなることから、溶けた歯を修復する力も弱くなるので、就寝前に摂取するのは特に避けましょう。
酸性の食品、飲料を摂ったすぐあとに歯磨きをしないことや、キシリトールガムで歯を強くしたり、歯科医院でのフッ素塗布なども有効です。
5.まとめ
歯の疾患はむし歯を予防することばかり考えがちですが、意外と知られていない酸蝕症を予防することも合わせて考えてみてはいかがでしょうか。