すごいぞ❕エナメル質

皆さんこんにちは!歯科衛生士の西田です🐥

すっかり暑くなってきましたね☀️
娘はお散歩とお水遊びが大好きなのでまだ6月なのにもうすっかり日焼けしています😓
これから本格的な暑さになっていくので、熱中症対策もしっかりしつつ、楽しい夏の遊びを満喫したいと思います🏖☀️

さてさて今回のテーマは
『すごいぞ!エナメル質』です!

「歯は硬いもの」というイメージを持っている方は多いと思います。実は、歯の表面を覆っている「エナメル質」は、人間の体の中で最も硬い組織だと言われています。骨よりも硬く、毎日の食事で噛む力や、冷たいもの・熱いもの・酸っぱいものなどの刺激から歯を守ってくれている、とても頼もしい存在です。

エナメル質は、歯の一番外側にある白っぽく見える部分です。主な成分は「ハイドロキシアパタイト」というリン酸カルシウムの結晶でできており、とても強い硬さを持っています。そのため、食べ物を噛み砕いたり、歯ブラシでこすったりしても、簡単には削れないようになっています。毎日何回も使う歯が長く働けるのは、このエナメル質のおかげとも言えます。

しかし、ここで知っておきたい大切なポイントがあります。エナメル質はとても硬い反面、「酸」には弱いという特徴があります。たとえば、むし歯菌が糖分をエサにして酸を作ると、その酸によってエナメル質の表面からミネラルが溶け出していきます。これを「脱灰」といいます。脱灰が進むと、歯の表面が白く濁ったり、やがて穴があいてむし歯になったりします。

また、酸っぱい飲み物や食べ物を頻繁にとることでも、エナメル質が溶けやすくなることがあります。炭酸飲料、スポーツドリンク、柑橘類、お酢を使った食品などは、健康的なイメージがあるものもありますが、だらだら長時間とり続けると歯には負担になる場合があります。特に、だらだらちびちび飲みを続ける習慣があると、お口の中が酸性に傾いている時間が長くなり、エナメル質が回復する時間が足りなくなってしまいます。

では、エナメル質は一度溶けたら終わりなのでしょうか。実は、初期の段階であれば「再石灰化」という働きによって、溶け出したミネラルが歯に戻ることがあります。この再石灰化を助けてくれるのが、だ液です。だ液には、お口の中の酸を中和したり、歯に必要なカルシウムやリンを届けたりする働きがあります。つまり、だ液は天然の歯の修復サポーターのような存在なのです。

エナメル質を守るためには、毎日の歯みがきはもちろん大切ですが、食べ方や飲み方の習慣も重要です。甘いものや酸っぱいものを完全に避ける必要はありませんが、だらだら食べ続けないこと、飲み物は時間を決めて飲むこと、食後は水やお茶でお口を軽く流すことなどが予防につながります。また、フッ素入りの歯みがき粉を使うことで、エナメル質を酸に強くするサポートも期待できます。

歯の表面は、ただ硬いだけではなく、毎日の食生活やケアの影響を受けながら変化しています。エナメル質は一度大きく失われると、皮膚のように自然に元通り再生することはできません。だからこそ、むし歯になってから治療するのではなく、普段からエナメル質を守る意識を持つことがとても大切です。

毎日当たり前のように使っている歯ですが、その表面では「溶ける」と「修復する」が繰り返されています。何気ない食習慣や歯みがきの積み重ねが、未来の歯を守ることにつながります。今日から少しだけ、エナメル質を意識したケアを始めてみてはいかがでしょうか。

ここまで読んでくださりありがとうございます🐶