歯並び

こんにちは。院長の相澤です。

今回は『歯並び、噛み合わせ、歯の矯正』について、どのように考えればいいのか、我々歯科医師はどのように考えているのかを、説明させていただきます。

私自身は一般歯科治療を行う歯科医師ですので、矯正専門医の知識があるわけではありません。
ただ、歯並びについて、日常的に相談されることが多い立場であります。
簡単にですが、患者さんに知ってもらえればと思います。

「歯並びは歯の大きさと、顎の大きさ、上下の顎の位置関係で決まります」

どういうことか、具体的には・・

顎がしっかりとした大きさでも、そこに並ぶ歯(特に永久歯)が大きすぎれば綺麗には並ばず、重なり合ってしまいますし(叢生)、顎が小さ目でも、そこに並ぶ歯の大きさが小さければ綺麗に並びます。

上顎よりも下顎が大きく成長してしまうと下顎前突(いわゆる受け口)、

上顎が下顎に比べ大きくなりすぎると上顎前突(いわゆる出っ歯)と呼ばれます。

実際には色々な問題が組み合わされて起こるので、ここまでシンプルに考えることではないのですが、皆さんがご自身、あるいはお子さんおお口の中を見て気になるのはこの点ではないでしょうか?

実はこれらの問題は、生まれつき、遺伝的な原因で決まってしまっていることが多いと言えます。

特に顎の大きさ、位置関係は骨格の問題であることが多く、その程度によっては通常の矯正治療では解決出来ないこともあります。
歯を動かして綺麗に歯を並べようとしても、上下でしっかりかみ合わない、
受け口、出っ歯のような上下の顎の関係を改善できないことはあります。
これは骨格の問題が大きいケースです。

ではどうするのか?
歯を動かす治療に加え、顎の外科手術を合わせた矯正、いわゆる外科矯正を行うケースも多いようです。
詳しくは、直接相談していだければしっかりと説明させていただきます。

矯正は専門医の診断、治療が望ましいと考えていますので、私自身は手がけることはないです。
ただ、必要な方には是非お勧めしたいというのが私の考えです。
患者さんの立場だと、見た目の問題から矯正を治療する方が多いかと思います。
だた歯科医師の立場からすると、一本一本の歯がしっかりと本来の機能を発揮する噛み合わせを目指してもらいたいのです。

私は大学を卒業後、歯科医院で診療を行うようになってもう少しで15年経過します。

そこで気がついたことですが・・・

高齢になっても多くの歯を健康な状態で保っている素晴らしい方々がいます。

そういう方々は決まって歯並びがいいのです!

多くの歯を、長期間、いい状態で保つためには綺麗な歯並び、噛み合わせが不可欠ということを示しているのではないでしょうか?