口腔内フローラについて

こんにちは!歯科衛生士の遠藤です♪( ´▽`)

12月に入ってさらに寒くなってきましたね〜!
うちの犬が今年10才になり、歳のせいか?寒さに弱くなったのか?最近は朝・夜の室温低めの時は、いつもエアコンの温風が当たるソファの上に行ってブルブル震え続けるようになったので、服を着せてみました!

10才にして服デビューです!

最初は首元のマジックテープをかじったりしていましたが、3日目には暖かさや快適さに気付いたのか、服を見せると自分から寄ってくるようになりました!(^ ^)

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みなさんは「マイクロビオーム(常在菌叢)」とか「口腔内フローラ」って聞いたことありますか?

「腸内フローラ」は、腸内細菌叢とか腸内環境のことで、だいぶメジャーな言葉になってきましたが、今回は、それの口腔内バージョンのお話しをします。

人間の体は皮膚表面、口腔内、腸内などの消化管、などたくさんの細菌がいて、そのほとんどは常在菌としてプラスの働きをするものもいたり、共生関係が成り立っています。

常在菌との共生関係が崩れると、ヒトの健康は損なわれます。

共生関係が崩れるのは、ヒトの免疫力や抵抗力が弱くなった時、あるいは、常在菌の病原性が高くなった時です。

口腔内では、場所によって細菌叢が違っていて、それぞれに特徴があります。

まずは、歯の表面の細菌叢は、虫歯の原因菌が増殖しやすい場所で、虫歯菌は弱酸性を好み、糖質(砂糖や炭水化物)を主食にして、酸を出します。

つぎに、歯周ポケットの中の細菌叢は、歯周病の原因菌が増殖しやすい場所で、歯周病菌は弱アルカリ性を好み、主に血液に含まれるタンパク質由来のアミノ酸や鉄分を主食にして、増殖したり、内毒素を出します。
内毒素の刺激で、炎症性サイトカインが出ると、炎症を起こすので、歯肉が腫れたり出血したり、歯の周りの骨が溶かされてしまうため、歯周病が進行します。

出血がある所は血管が開いているので、そこから歯周病菌が入って全身に運ばれると、内毒素によって身体のいろんな所でも悪影響を及ぼします。

同じ口腔内の菌でも、虫歯菌と歯周病菌は、けっこう性質が違いますので、リスクや注意点も違います。

パーク歯科クリニックでは、位相差顕微鏡で、歯についた汚れ(バイオフィルム)の中の細菌を見て病原性を確認したり、シルハ唾液検査で、現在の口腔内環境を確認したりすることでリスク診断を行い、患者さん1人1人に合った予防法を提案しています。

気になる方はぜひお声がけください!(^ ^)