バイオフィルムについて

こんにちは!
歯科衛生士の遠藤です♪( ´▽`)

今年は桜の開花がすごく早かったですね!
仙台でのお花見は4/10すぎ頃のイメージでしたが、気付けばもうほとんど散ってしまいましたね。。。
みなさんはどこかお花見に行きましたか?
ぜひお話し聞かせて下さいね〜(^ ^)

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今回は、「バイオフィルム」についてお話しします!

みなさんは、「バイオフィルム」って聞いたことありますか?

虫歯や歯周病の原因となる汚れのことで、歯垢とかデンタルプラークとも言われます。

口腔内の細菌と、その代謝物でできていています。

身近なものだと、お風呂やキッチン、排水溝のヌメリ汚れと一緒です。
口腔内は、温度・湿度、栄養的にも細菌の繁殖に最適な環境なんです。

同じ量の歯の汚れでも、細菌が多い病原性の高い状態か?細菌の少ないリスクの低い状態か?人によって違います。

口腔内の細菌は、虫歯や歯周病を悪化させるだけでなく、細菌が多い状態が続くと、咳こんだり、むせた時に菌が気管に入ってしまって、誤嚥性肺炎の原因になったり、歯ぐきからの出血がある人は、開いた血管から菌が入り全身に運ばれて、持病の悪化や、心筋梗塞、動脈硬化などの原因になることもあります。

歯の汚れって、ただの「食べかす」ではなくて、いろんな病気の原因となる「細菌の塊」と思うとちょっと怖いですよね〜(>_<);

パーク歯科クリニックでは、位相差顕微鏡を使用して、汚れの中の細菌を見る検査を行っています。

まずは、今の自分の口腔内細菌の状態、リスクや、注意事項を確認して、それぞれに合ったケア方法を一緒に考えていきましょう!

 

 

………バイオフィルムの特徴………

・不溶性(水に溶けない性質)で、ヌルヌル、ベタベタした膜があり、抗菌剤や消毒薬などが中まで浸透しないため、薬剤を使用しても内部の細菌まで効きません。

 

・水に溶けないので、ウガイだけでは除去できません。ハミガキや機械的な清掃が必要です。

 

・1度除去しても、放置すると…
8時間程度で、歯の表面に付着し始め、
48時間後には、急速に細菌が増え、
72時間後には、強固なバイオフィルムになってしまいます。
そのため、日々くり返しのハミガキが必要です!

 

・強固なバイオフィルムになると、お家でのハミガキだけでは落とせなくなってきます。
歯間や根元、歯周ポケットの深い部分など、ハブラシでは、なかなか除去できない所もあります。

強固なバイオフィルムは、ひどくなる前に、歯科医院での機械的な清掃で除去しましょう!

 

とくに自覚症状が無くても、3ヶ月に1度程度の目安で、検診とクリーニングを行うのがおすすめです!

 

毎日のお家でのハミガキと、定期的な歯科医院でのメンテナンスで、バイオフィルムを取り除き、健康に過ごしましょう!(^ ^)