歯の白い斑点は病気?

みなさんこんにちは!青葉会事務局の庄子です!いつもご利用いただきありがとうございます!

 

歯科医院に来て虫歯や歯周病や予防の大切さなどの知識を得ることでいつもより歯への興味が深まり、モチベーションが上がり自分の歯をよく観察するようになると色々と気づくことがあると思います。患者さんが何回か通院を重ねると今まで気になっていなかったことも気になるようになったのか質問されることがよくあります。とても嬉しいことですね(*^^*)その質問の中にはこんなものがあります・・「この前歯の白い斑点はなんですか?」と。確かに気になる白い斑点。白いけど虫歯?汚れ?しみ?もしかして何か病気なのか?・・と不安になりますよね。私の姉も前歯に白い斑点があり気にしていました。いったいこれは何でしょうか?今日はこの「歯の白い斑点」について説明していきます。

 

ホワイトスポットの原因

歯にある白い斑点は「ホワイトスポット」といいます。ホワイトスポットが出来る原因は2つ考えられます。一つ目は「初期の虫歯」です。歯は脱灰(虫歯菌が出す酸で歯のエナメル質や象牙質からリン酸カルシウムの結晶が溶けだす現象です)を起こすと光沢を失い、白くにごり始めます。歯が再石灰化(脱灰で溶けた歯の表面が唾液の作用などにより再び元の正常な状態に戻る事)すれば虫歯の進行は抑えられます。黒い虫歯は初期の虫歯が再石灰化をせずに進行してしまうとなるものです。虫歯は黒いイメージですが、初期の虫歯は白いのですね!!

二つ目は「エナメル質形成不全」という主に遺伝や生まれつきの病気で、幼少期に発熱や栄養障害によって歯の表面のエナメル質が正常に形成されない病気によって出来る白い斑点です。これは初期の虫歯と違い、歯の再石灰化で治るものではないのです。私の姉の白い斑点の原因はこちらです。「落ちないかな~」と言ってゴシゴシ磨いていました。(落ちませんが)このようなホワイトスポットは治す事ができるのでしょうか?

 

ホワイトスポットの治療方法

「初期の虫歯」によるホワイトスポットはフッ素を塗布したりすることで歯の再石灰化を促すと改善する可能性があります。ただ、虫歯が進行してしまうと削らなくてはいけなくなるので早めに歯科医院に行って相談しましょう。

「エナメル質形成不全」によるホワイトスポットはフッ素で再石灰化を促しても効果は期待できないものなので、削って詰めたりする処置が必要になる場合があります。ホワイトスポットの所を削って詰め物をしたり、歯の表面を薄く削ってセラミックを張り付けたりするなどの選択肢がいくつかありますので歯科医院で相談しましょう。ちなみに私の姉はホワイトニングをしました。歯の色がホワイトスポットの所の色に少し近づいたので目立たなくなりました(効果には個人差があると思います)削らずにホワイトニングで改善する場合もあるのですね!

 

白い斑点でお悩みの方は参考にしてみて下さい(*^^*)