内服薬が歯科治療に関係すること

こんにちは。院長の中川です。

先日、息子の遠足に同席しました。場所は、みちのく湖畔公園です。前日までの雨で心配していたのですが、遠足当日はカラッと晴天!汗をいっぱいかきながら、楽しい時間を過ごしました。また、普段は名前しか知らない息子の友達に会えたりして、会話の尽きない一日でした!

さて、今回は普段みなさんが飲まれている薬と、歯科治療との関係についてお話をさせていただきます。

はじめに、初診の問診票で、みなさんが現在飲まれている薬を聞かれることがほとんどだと思います。これは、今後歯科治療をおこなう上で重要となってくるからです。飲んでいる薬の種類で、今かかられている病気が大まかに掴み取る事が出来ますし、治療の内容や処方する薬も気をつける必要が出てくるからです。

患者さんのなかには、自分が飲んでいる薬は歯科治療に関係ない、と思って問診票に書いていないかたもいます。また、初診時には服薬していなかったけど、治療の途中から服薬をはじめるといったこともあります。逆に、病気が改善して服薬をやめたということもでてきます。

薬を服用しているにもかかわらず、そのことを歯科医師や歯科衛生士が知らないままで治療をすると、治療に支障をきたしたり、患者さんのからだに重大な影響を及ぼしたりすることがあるので、服薬状況を把握することは非常に重要なことなのです。

そうはいっても、飲んでる薬の名前をすべて把握するのは難しく、とくに高齢の方ですと何種類も服用しているので、頭に入れておくのは困難です。また、実際に飲んでいる薬を持ってきてもらうのもたいへんです。そこで、お薬手帳が役にたちます。処方された時期や、処方先などそこから得られる情報は多くあります。また、薬によっては、現在服用していなくても、過去に服用していた成分が影響を及ぼすものもあります。お薬手帳から服薬歴も確認できますので、非常に有効です。歯科医院に受診の際は、かならずお薬手帳を持参してください。

また、処方先の医科の主治医がわかるため、たとえば歯科治療に影響のある薬を休薬したいとき、どの主治医に相談すればよいのか判断できます。また、歯科治療に影響を与えにくい種類の薬への変更や、薬の量を一時的に少なくしてもらったりなど、安全に歯科治療をおこなえる事が出来るようになります。

次回から、具体的な薬と歯科治療の関係性、またその対策などのお話をさせていただきます。