ホワイトニングについて

こんにちは。院長の中川です。

先日、わが子の七五三の写真撮影とお宮参りをおこないました。ちょうど5才と3才なので、一緒におこなうことができて、とても楽しかったです。とくに息子は、僕が七五三でつかった着物を仕立ててつかってくれたので、うれしさ倍増です!少し着物が大きかったので、5才の僕の方が大きかったのかなって思いました。

さて、今回はホワイトニングについてお話をしてまいります。

ホワとニングとは、歯を白くする処置ですが、まずは歯の変色についてお話します。

歯の変色は、むし歯やステイン(表面の汚れ)による外因性のものと、遺伝や代謝、歯の損傷、化学物質や薬剤の作用による内因性のものの2種類あります。

外因性の変色は主にむし歯やステインによるもので、修復処置やPMTCなどの歯面清掃で改善できます。

一方、内因性の変色は原因物質が歯に取り込まれることによるものです。永久歯の歯ぐきから上の部分(歯冠部)は、生まれてから6歳頃までに顎のなかですでに作られていますが、この、歯が作られる過程で変色の原因物質が歯に取り込まれると、変色歯となるのです。改善するにはホワイトニング剤を歯質に浸透させることが必要となります。

歯の変色は原因物質の分子量によって色調が異なります。分子量の大きい原因物質が歯に取り込まれると暖色系(赤、オレンジ、黄に近い色)の変色歯となります。逆に、分子量の小さい原因物質が歯に取り込まれると寒色系(黒、グレー、青に近い色)となります。また、原因物質の量や取り込まれる時期により変色部が縞模様になることもあり、これをバンディングとよびます。

ホワイトニング剤は、歯の表面を覆っている「ペリクル」を一時的に除去して歯の中に入り込み、変色の原因物質を白くしていきますが、作用は大きく分けて2つあります。

1つ目は、歯の有機質や無機質と変色の原因物質との結合を切り離すことです。2つ目は、原因物質の分子を細かく切り、ばらばらにすることで変色を目立ちにくくすることです。

暖色系と寒色系でくらべると、暖色系の変色歯のほうがホワイトニング効果は目立ちます。これは、変色原因物質の分子量が大きい暖色系の変色歯は、少し色が変るだけでもホワイトニング効果が目立ちますが、変色原因物質の分子量が小さい寒色系の変色歯は、少し変っただけでは目立ちにくいためです。さらに、縞模様(バンディング)がある場合にも、ホワイトニングの効果が出にくいといわれています。

次回も、ホワイトニングについてお話していきます。