歯科検診について

こんにちは!
受付の小野です!

梅雨明けから暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

学校や保育園、幼稚園ではそろそろ歯科検診が行われ「子どもが歯科健診の紙を持ち帰ってきた〜」という保護者の皆さまもいらっしゃるかと思います。

今回は、歯科健診の重要性や変化についてお伝えします!

◼️歯科健診の目的

お口の中にむし歯や歯肉炎がないか?歯並びやかみ合わせに異常がないかどうか? 年に一度、歯科医が学校や保育園、幼稚園を訪れて歯科健診を行います。

学校で行う歯科健診は、歯やお口の問題によって勉強に集中できなかったり、おいしく給食が食べられなかったりしないようにするためのものです。

歯科健診の結果、治療が必要な人は「要治療」として、健診用紙の(2)にマークが付きます。また、このままだと病気になる危険がある場合には、注意して様子を見ていかなければならない人として、「要観察」の(1)にマークが付きます。異常がなし、または「健全」な場合は(0)にマークが付きます。

このような学校の歯科健診は、単に悪いところを見つけるためだけのものではなく、しっかりと歯磨きをしなくてはいけない人や、甘いものを控えたり摂り方に注意しなければいけない人たちを選び出す(スクリーニング)ためのものでもあります。

治療の必要な人は、「かかりつけの歯医者さん」で治療をしてもらうように促し、また、「要観察」の人は歯みがき指導を受けたり、甘いものや食事のとり方を教えてもらい、病気にならないような予防を行えるようにします。

そのため歯科健診は、むし歯や歯肉炎にならないようにするにはどうしたらいいか?健康であるためにはどんな生活をしたらいいのか?を学ぶ機会でもあります。

◼️歯科健診の変化

平成6年に検査項目の改訂が行われ、むし歯「C」ではないが、続けて観察したり、しっかりと予防処置をしないといけない要観察歯「CO」という段階や、歯肉炎「G」ではないが、歯肉炎になりそうな人、要観察者「GO」という段階が新しく加えられました。このそれぞれ「O」と付いているのは、ゼロではなく、「観察」を意味するobservationの頭文字の「O」からとっています。

歯科保健は、内科的なものとは異なり実際にお口の中を目で見ることができるため、お子さん一人ひとりの歯の状態にあった磨き方や食物の食べ方についていろいろ教えてもらうことができます。お子さんの「自分で自分を管理する能力」を育てることができ、健康教育にとっても重要な役割を果たしています。

歯科健診でチェックする項目は、むし歯だけではありません。歯周病、歯肉炎、歯列咬合(しれつこうごう)なども、注意深く診察します。

歯や口の健康だけではなく、お子さんの健康そのものの保持増進のため、「生活習慣病の予防」 という面に注目し、単に病気を見つける「疾病発見型の」スクリーニングではなく、病気を予防する「健康志向型(健康増進)型」のスクリーニングが行われています。

歯列咬合(しれつこうごう)や顎関節は、「食べ物をとり込み、食べる」機能、「表情を作り、話す」機能、及び「運動を支え、体のバランスをとる」機能に直接関係し、生活の質に関わってきます。学校歯科医はもちろん、養護の先生をはじめとする学校の先生にも、その重要性の共有が推し進められています。

学校歯科健診は、むし歯や歯肉炎などの病気を見つけるためだけの検診ではなく、より健康を増進させて行くための健康教育が重要視される方向に進んでいるのです。

「お子さんが歯科健診の紙を持ち帰ってきた!」という保護者の皆さま、当院では治療の必要があるかを診断のうえ、治療もしくはお子さんのお口の状態に合わせた歯磨きや食習慣の指導なども行なっています。

まずはお気軽にご相談ください!