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口腔乾燥症と唾液腺機能低下の臨床的意義 2

こんにちは。歯科医師の中川です。

先日デパートで、伊達政宗のかたちをした達磨を発見。あまりのかわいらしさに一目ぼれ!思わず買ってしましました。隣は昔、猫魔の温泉にいったときに、息子がガチャガチャで当てたフグの達磨です。これもなかなか気に入っています!!

前回に引き続き口腔乾燥症と唾液腺機能低下の臨床的意義についてお話をしてまいります。

③ 可撤性義歯の使用困難

可撤性義歯は、粘膜表面の薄い唾液の膜によって接着能が増大します。したがって、唾液の量と質の変化によって義歯の使用が困難となります。一般的に唾液腺の低下によって乾燥してもろくなった組織が傷つきやすくなり、口腔内の微生物感染の割合が増加します。可撤性義歯を使用してる唾液分泌速度が低下した患者は、その保持力を高めるために義歯接着剤が必要となります。

④ 口腔真菌感染症

唾液分泌速度の低下は口腔粘膜炎、疼痛、微生物感染を引き起こします。微生物感染の中で最も発生率が高いものはカンジダ症です。この真菌感染症は口腔内に常在している Candida albicans によっておこります。口腔カンジダ症には、口角口唇炎、紅斑性カンジダ症(義歯性カンジダ症)、萎縮性カンジダ症、肥厚性カンジダ症、偽膜性カンジダ症の5つの臨床症状があります。

⑤ 味覚障害

唾液は食物を溶解して味覚を誘発する物質のキャリアとなることから、味覚において非常に重要な役割を果たしております。したがって、唾液分泌速度が減少した場合には味覚にも影響を受けます。頭頚部への放射線治療は味覚細胞と唾液腺の両者に有害な影響をあたえるため、直接的・間接的に味覚に影響を与えます。他の疾患や医学的問題は唾液成分を変化させるため(アドレナリン受容体遮断薬など)、味覚に影響を与えます。特定の唾液成分が直接味覚障害と関係しているというわけではありませんが、唾液中のある電解質とミネラルが正常な味覚に関与してると仮定されています。

⑥ QOLの低下

唾液腺機能低下によって起こる口腔咽頭の続発症と口腔乾燥症の慢性的な症状の大部分は生活の質(QOL)を低下させます。歯槽部と口腔咽頭の感染症は、易感染性の患者では特にただちに全身性疾患へと移行します。乾燥してもろくなった口腔粘膜組織は、外傷性の病変となりやすく、特に義歯装着者では疼痛と食物摂取が障害されます。同様に、唾液腺機能低下によって2次的に生じる味覚障害、嚥下障害、食物の咀嚼障害によって飲食物の選択がかわるために栄養状態も悪化します。

 

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