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口腔乾燥症と唾液腺機能低下の管理 ②

こんにちは。歯科医師の中川です。

去年の暮れに植えたチューリップの球根から、少しずつ芽が出てきました。チューリップを育てるのは小学生ぶりで、冬場の寒さで本当に育つのか不安でしたが、立派に育ってきました。最近は少しずつ寒さも和らいできていて、春を感じさせます。

引き続き、口腔乾燥症と唾液腺機能低下の管理についてお話をします。

・味覚および咀嚼の刺激

唾液腺の機能が残っている場合には、シュガーフリーガム、キャンディー(甘みあり)、ミントを使用した刺激法によって唾液の分泌が刺激されます。シュガーフリーガムは、唾液分泌を促進して唾液中のpHと緩衝能を増加させるため、効果的かつ持続的に唾液分泌を促進します。クエン酸は果物、酸味があるシュガーフリーキャンディー、せき止めの薬に含まれていますが、唾液分泌を促進するためにも使用される。しかし、クエン酸は歯の侵食を起こすので、歯科的に問題のある方は、酸を含む物質を過度に摂取することは避けたほうが良いです。

・薬理学的刺激

口腔乾燥症の治療の別の選択肢として、特に多剤併用のおそれのない比較的健康な人では、唾液分泌を促進する薬物を使用する方法もあります。唾液機能が十分に残っている人において、ピロカルピン(非選択性ムスカリン作用薬)などの分泌促進物質は唾液分泌速度を増加させて、口腔乾燥の愁訴を減少させます。ピロカルピンは、シェーグレン症候群患者および頭頚部放射線療法を受けた患者における口腔乾燥症と唾液腺機能低下の治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)の許可を受けている。ピロカルピンは、通常1日3回および就寝前に5mgを経口投与します。食事の約30分前に服用した場合には、食事中の唾液分泌速度が増加するため、とても有益です。ただ、一日の合計量は30mgを超えないようにします。有害作用として、発汗、腸と膀胱の運動亢進、熱感、紅潮などがあります。機関紙痙攣、コントロールされていない喘息、重度の慢性閉塞性肺疾患、うっ血性心疾患の既往がある場合には、投与はさけたほうがよいです。もう一つの唾液分泌促進薬は、セビメレンです。セビメレンはシェーグレン症候群患者の口腔乾燥薬としてFDAの許可を受けており、30mgを1日3回経口投与します。ピロカルピンと同様、ムスカリン作用薬であり、唾液分泌を促進します。ただ、ピロカルピンと比べて、心臓及び肺の機能に対する影響は少ないといわれております。

 

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