糖尿病と歯周病の関係

こんにちは!

受付の小野です。

暖かい日が増えてきて、いよいよ春がやってきます!花粉症の方は辛い季節ですね。皆さんいかがお過ごしでしょうか?

私事ですが316日から同法人のとみざわ駅前歯科へ異動することとなりました。

パーク歯科へ来て約2年半、たくさんの患者さんと出会いいろいろなお話ができてとても楽しかったです!お会いできなくなるのは寂しいですが新しい環境でまた頑張りたいと思います。ありがとうございました!!

さて、今回は歯と糖尿病についてのお話です。歯と全身状態とは密に関わっているって知っていましたか?糖尿病という馴染み深い病気とと歯はとっても深い関係にあるんです。

歯と歯茎の境目には誰にでも歯周ポケットという溝があります。歯周病にかかって出血などがある歯周ポケットからは、炎症に関係する化学物質「サイトカイン」が血管を通して体中に放出されています。

歯周ポケットから出て血流に乗ったサイトカインは、体内で血糖値をコントロール(下げる)インスリンを効きにくくしてしまうんです!!そのため、歯周病のある方は糖尿病が発症しやすく、更に悪化しやすくなってしまうと言われています。

ただし!その分、しっかりと歯周病の原因であるプラークを定期的に除去をして歯肉の炎症をコントロールできればインスリン抵抗性が改善し、血糖コントロールも改善するということが報告されています。

糖尿病治療と並行して口腔内の清潔を整えることが糖尿病治療にはとっても大切なんです。

また、糖尿病にかかっていることで歯周病にかかりやすくなるとも言われています。

糖尿病になると、細菌を飲み込む働きをしてくれる血液中の白血球の働きが低下してしまいます。そのことによって体内の感染防御機能が弱くなってしまうため、さまざまな感染症にかかりやすくなってしまいます。ちなみに歯周病も実は歯周病菌による感染症です。

感染症の細菌の活動が活発化してしまうと、通常であれば体は抵抗しようとする体の作用が働きますが、糖尿病になるとこの働きが低下するので歯周病になりやすくなるんです。

更に、糖尿病によって高血糖状態が続いてしまうと体の組織を修復しようとする機能が低下すると言われいます。私たちの体は新陳代謝によって老化して壊れてしまった細胞の数だけ、新しい細胞が作られてバランスを保っていますが、糖尿病によって組織の修復機能が低下すると「修復」が「破壊」に追いつかなくなるため歯周病が進行しやすくなるのです。

これらの事から分かる様に、歯周病を改善すれば糖尿病の症状も改善し、糖尿病の症状を改善できれば歯周病の悪化を食い止める事ができるという関連性があります。

糖尿病をお持ちの方、歯周病を治療する事で糖尿病の症状も軽減できるかもしれません。一度ご相談にいらしてください(*^_^*)