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唾液とプラークpHコントロール ⑦

こんにちは。パーク歯科クリニック 院長の中川です。

今年の春に、カブトムシの幼虫を3匹いただき、無事にすべて成虫になりました!3匹ともオスで、かなりやんちゃです。クワガタも7匹飼っていますが、カブトムシは食欲旺盛でゼリーをほぼ一日1つは食べています。メタリックな感じがかっこいいので、しっかり育てていきます。

今回も引きつづき、唾液とプラークpHコントロールについてお話をしてまいります。

 

⑪ プラークpHとフッ化物濃度

フッ化物添加地域やフッ化物入り歯磨剤が使われている場合でも、唾液中のフッ化物濃度は約0.5~2.0μ mol/L(0.01~0.04mg/L)と極めて低いです。しかし歯磨き直後では、歯磨剤に由来するフッ化物のためフッ化物濃度ははるかに高くなり(100~200mg/L)、歯磨き後18時間経過した唾液中のフッ化物濃度は、フッ化物入り歯磨剤使用者でわずかに高くなります(約0.05mg/L)。このような唾液中フッ化物濃度の変動は、プラーク中のフッ化物濃度の上昇を招きます。プラーク中のフッ化物濃度は、フッ化物洗口後8時間までは高く維持されます。すなわち、フッ化物は洗口液から直接プラークに保持されるのであって、唾液を介して再びプラークに保持されることはありません。プラーク中のフッ化物濃度は、通常、全唾液の50~100倍高いです。

全身由来のフッ化物がプラークの酸産生に与える影響はわずかですが、その影響はエナメル質の脱灰と再石灰化のバランスかえるには十分です。フッ化物の一部はプラーク中では結合型ですが、pHが低下するとプラークフルイドへ溶出します。このようなフッ化物の溶出は、再石灰化を促進させたり、その後の細菌の代謝を変化させるうえで有利に作用しています。

局所応用されたフッ化物には抗菌作用があるが、これはフッ化物の直接効果であり、唾液を介するものではありません。しかし、歯磨剤やジェルあるいはその他の担体に由来するフッ化物は軟組織に結合したり、フッ化カルシウムとして歯表面に沈殿し、その後、徐々に唾液に溶出し、唾液中のフッ化物濃度の上昇をもたらします。

フッ化物入りチューインガムは、毎日使用できるう蝕予防製品として研究され、フッ化ナトリウムとして0.1~0.5mgのフッ素を含みます。唾液中のフッ化物濃度は特にガムを噛んでいる側で上昇し、エナメル質と象牙質の再石灰化の増加を促進します。

唾液pHは、プラークpHと同様に、炭水化物摂取後に低下します。刺激時唾液は通常、安静時唾液よりもアルカリ性でありますが、複数回の炭水化物摂取によって、プラーク中の細菌だけでなく舌などの軟組織上の細菌が急速に酸を産生するために、唾液の緩衝能を超え、唾液pHは5.0程度まで低下してしまいます。唾液pHの低下は、唾液緩衝能作用を減弱させてしまうことになります。

 

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