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唾液とプラークpHコントロール ⑧

こんにちは。パーク歯科クリニック 院長の中川です。

春に植えたアサガオが立派に成長し、僕の背丈を超えてきました。大きな花を咲かせて、きれいです!こんなに成長するなら、もう少し広く植えてもよかったかも。来年の参考にします。

引きつづき、唾液とプラークpHコントロールについてお話をしてまいります。

⑫ 唾液刺激とプラークpH

唾液は、う蝕誘発性食物摂取後のプラークpHと緩衝能に対して有用な働きをしていることから、唾液分泌速度の増加を促進する方法に多くの関心が寄せられています。チューインガムを用いたプラークpHの研究では、シュガーフリーガムは刺激時唾液pHの上昇に伴いプラークpHを上昇させることが明らかになっています。砂糖入りのガムではプラークpHは低下し、それが20分間続きます。チューインガムは、唾液分泌を促進しプラークpHに有益な作用をすると考えられますが、この効果は、発酵性炭水化物の存在によって減弱されてしまいます。発酵性炭水化物を含む食事やスナックを摂取した後に砂糖入りガムを噛んでもpH上昇は起こりますが、そのpH上昇はシュガーフリーガムの場合よりも小さいです。シュガーフリーガムを噛んで唾液分泌を促進すると、炭水化物摂取後のプラークpHが上昇するだけでなく、唾液分泌速度、pHそして緩衝能が増加し、シュガーフリーガムを2週間にわたり毎時間しっかりと噛み続けると、安静時およびショ糖摂取後のプラークpHが上昇します。これは、唾液腺機能が増強したためと考えられています。

発酵性炭水化物摂取後にパラフィンワックスのような味のないものを噛むと、シュガーフリーガムの場合と同様にプラークpHが顕著に上昇します。このとき、プラーク中の乳酸塩と酢酸塩の濃度は低下し、多くのアミノ酸が増加します。咀嚼に伴うプラークpHの上昇は、唾液分泌量および唾液中の重炭酸塩の緩衝作用の増加と密接にかかわっていますが、アルカリ性物質産生基質となる窒素化合物の供給増加など他の因子も関与します。チーズは窒素化合物を多く含む食品ですが、酸性であるにも関わらず、パラフィンワックスを噛んだときのようなプラークpHの上昇を生じます。このとき、プラークpHはエナメル質脱灰の危険がより少ないレベルまで上昇するばかりではなく、プラーク液中の強酸の濃度が低下し、中世およびアルカリ性物質の濃度が増加します。チーズによるプラークpH上昇は、一部、ガゼインなどのチーズタンパク質が分解されることによって説明がつきますが、このほかの要因として、チーズが強い唾液分泌促進物質であるという事実の関与していると思われます。チーズはまた、プラーク中のカルシウムとリン酸のレベルも上昇させます。

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