歯周病と全身の健康について

みなさん、はじめまして!

11月の中旬からパーク歯科クリニックで働いています、歯科衛生士の佐藤です🙂

12月になり、一日中寒い日が続いていますね🥶
みなさん身体をしっかり温めて、風邪をひかないよう気をつけて過ごしましょう!

さて、今回は、『歯周病と全身の健康』について、お話ししていきたいと思います!

 

《歯周病とは?》

まず歯周病とは、歯の病気ではなく、歯の歯ぐきに近い部分に付いた歯垢の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。
歯と歯ぐきの境目に付いた歯垢から、歯の根に沿って歯周病菌が入り込み、歯を支えている周りの組織をじわじわと壊していきます…
また、歯周病は歯や歯周組織を失うばかりでなく、様々な全身疾患と密接に関係していることがわかっています。

 

 

《歯周病のリスクファクターについて》

❶糖尿病が歯周病に与える影響
血糖値が高い状態が続くと、白血球の機能が低下して細菌に抵抗できなくなるため、歯周病が悪化しやすい状態になります。

❷喫煙が歯周病に与える影響🚬
喫煙は血管を収縮させて、歯ぐきの血行不良を引き起こします。そのため、見た目では歯ぐきの炎症は少ないのですが、歯周病細菌に対する抵抗力を低下させて、歯周病を悪化させていきます。
タバコに含まれるニコチンは、歯周治療によって生じた傷口の治りを悪くします。

❸ストレスが歯周病に与える影響😵
精神的なストレスにより、中枢神経が影響を受けて、生活習慣(食生活、ブラッシング、喫煙)を変化させ、歯周病を悪化させることがあります。

❹薬の長期服用が歯周病に与える影響💊
長期服用すると歯ぐきの増殖を引き起こす薬があります。
⤵︎
•抗てんかん薬(フェニトイン)
•免疫抑制剤(シクロスポリンA)
•降圧剤(ニフェジピン)    など
※常用者全てが歯肉増殖を引き起こすわけではなく、増殖の程度も個人差が大きいです。

❺性ホルモンの不調和が歯周病に与える影響
思春期や妊娠時、更年期など、性ホルモンのバランスが崩れる時期に、歯ぐきの炎症を起こしたり悪化させることがあります。

❻遺伝が歯周病に与える影響
遺伝的に細菌に対する抵抗力が強い人と弱い人がいます。重症の歯周病にかかっている方のいる家系では、特に歯周病予防の注意が必要です。

❼食習慣が歯周病に与える影響🍬
砂糖摂取の過多や咀嚼の不足は、歯周病の原因であるプラーク(歯垢)を増殖させたり、つきやすくします。
不規則な食事、栄養の偏りは全身の健康に悪影響を与えます。

 

このように、歯周病の原因はプラーク(歯垢)ですが、糖尿病などの全身の病気や、喫煙などの嗜好や生活習慣が歯周病を引き起こしたり、悪化させる原因になっていることがわかります。
歯周病も生活習慣病の一つとして認知されています。
歯周病を予防•改善するため、口腔清掃はもちろん、ライフスタイルを見直して生活習慣病を予防し、全身の健康状態を整えましょう✨