乳歯う蝕について👶🦷

みなさん、こんにちは!
歯科衛生士の佐藤です☺️

7月になり、とても蒸し暑い日が続いていますね😵☀️
私は7月中旬に大好きなアニメの一つである「キングダム」の映画が公開されたため、早いうちに観に行ってきました✨
俳優陣もとても豪華ですし、すごく面白かったです😊

 

さて、今回は、『乳歯う蝕』についてお話ししていきたいと思います!

《乳歯う蝕の特徴について》
小児は歯を自分で磨く技術が未熟で、口腔清掃が不十分なことが多いうえに、砂糖を含む食品を摂取する頻度が多いことから、簡単にむし歯が発生してしまいます👿
特に乳歯のエナメル質(歯の表面を覆っている硬い組織)は永久歯に比べて薄く、石灰度(エナメル質の表面が溶けてしまったところを修復する力)が低いので、むし歯に対する抵抗性が低く、進行が速いです。

《乳歯う蝕の為害性(身体に害を及ぼすもの)について》

❶痛みを引き起こす
むし歯の痛みは不快感だけでなく、集中力が欠けたり睡眠不良も引き起こします。さらに、咬み合わせの痛みは小児に偏食を引き起こすことがあります。

❷咀嚼機能の低下
むし歯によって歯の欠損が起こると、咀嚼機能が低下します。また、むし歯による痛みは食べたり飲んだりする意欲を低下させ、栄養状態に悪影響を及ぼします。

❸永久歯う蝕の原因になる
むし歯の存在はむし歯の原因となる細菌のエサとなり、そのまま放置すると他の乳歯だけでなく、これから生えてくる永久歯にむし歯を発生させてしまいます。

❹歯列不正や咬合異常の原因
むし歯によって歯冠(歯肉から出ている部分)が崩壊してしまうと、咬み合わせの高さが合わなくなったりして、咬合の異常をもたらします。
乳歯の奥歯がむし歯により早期に喪失することは、6歳臼歯が移動してしまうことを誘発し、歯列不正の原因になります。

❺永久歯への障害
乳歯う蝕が進行して歯の根に病巣をつくると、根の近くにある永久歯胚(永久歯の元となるもの)の形成障害を引き起こすことがあります。

❻発音障害や口腔習癖(口に関係する癖)の誘発
むし歯による崩壊や早期喪失が、発音障害を招くことがあります。また、抜歯による欠損は唇や舌の口腔習癖の原因となることがあります。

❼全身疾患の原因になる
先天性心疾患がある小児では、感染性心内膜炎(心臓の中にある弁、腱索、心臓の壁に細菌がくっつき感染を起こすこと)のリスクの要因になります。

❽心理的影響
前歯の欠損などが引き起こす審美的な障害は、精神的に悪影響を与えてしまいます。

 

このように乳歯のむし歯は、これから生える永久歯のむし歯の原因になってしまったり、見た目だけでなく精神的にも悪影響を及ぼしていることがわかります。
お家での歯磨きはしっかり保護者の方の仕上げ磨きも行ってもらい、定期的に歯科医院に通って健康な状態を維持しましょう🌟