口腔機能発達不全症について

みなさん、こんにちは!
歯科衛生士の佐藤です☺️

11月になり朝夜は特に冷え込む日が増えてきましたね🥶
部屋の中も乾燥する時期なので身体を壊さないようにしっかり体調管理していきましょう🚶‍♂️

 

さて、今回は、『口腔機能発達不全症』についてお話ししていきたいと思います!

 

《口腔機能発達不全症とは?》
口腔機能発達不全症とは、食べる機能•話す機能•その他の機能が十分に発達していないか、正常な機能獲得ができておらず、摂食機能障害の明らかな原因疾患がなく、口腔機能の定型発達において、個人的因子あるいは環境因子に専門的な関与が必要な状態とされています。
口腔機能発達不全症を確認するリストとして、
•唇が厚く膨れている👄
•食事中口からこぼれやすい
•口呼吸の癖がある
•いびきをかきやすい😪
•発音が不明瞭、滑舌が悪い👅
•歯並びが悪い🦷
•ほとんど噛まずに飲み込む
•食べるのが遅く、なかなか飲み込まない
•硬いものをほとんど食べない
•肥満、もしくは痩せている🫃
•お口をポカンと開けていることが多い
などがあります。

発達不全症は機能的には働いていますが、獲得機能がやや遅れている状態です。
遅れていたとしても、早めに発見することでトレーニングなどを行えば、今後の発達を見込むことができます✨

 

《口腔機能発達不全症の症状》
❶口呼吸(口唇閉鎖不全症)
いつも口をポカンと開けている状態のことを言います。
口呼吸をしていると、かみ合わせや歯並びが悪くなったり、将来大人になってから睡眠時無呼吸症候群の原因にもなります。

❷歯の萌出遅延
歯の萌出が乳歯で6ヶ月以上、永久歯で1年以上遅い場合は、口腔機能発達不全症となる可能性があります。

❸食の問題
食べる量、回数にばらつきがあったり、偏食で同じものだけ食べたり、小食で体重が増えにくい、食べるのに時間が長くかかることなどがあると、口腔機能の発達に悪影響になります。

❹口腔習癖
指しゃぶり、爪をかむ癖などは、口周囲の筋肉に悪影響を及ぼします。

《口腔機能発達不全症のトレーニング方法》
トレーニング方法は様々ありますが、いくつか方法をご紹介したいと思います🌟
★あいうべ体操
[方法]
①「あー」と口を大きく開く
②「いー」と口を大きく横に広げる
③「うー」と口を強く前に突き出す
④「べー」と舌を下に突き出し伸ばす
※ハッキリ、口を大きく開けて行い、1日30回を目安にトレーニングしましょう!

★ガムトレーニング
•食後などにガムを噛み、1回20分を目標に行う。
•奥歯を意識して左右均等に噛む。

★姿勢を正す
姿勢が悪いと舌や顎の位置がずれ、咀嚼や発音に悪影響を与えることがあります。また、口まわりの筋肉が正しく使われなくなるので上手く発達しない原因になります。
背筋をまっすぐ伸ばし、肩の力を抜き、顎を引いて耳が肩の上にくるように意識しましょう!

★鼻呼吸する
上顎に舌が軽く触れている状態が、舌の正しい位置です👅
正しい位置だと歯並びや噛み合わせの形成が正常に進むため、口腔機能の発達にも良い影響を与えます!

★バランスの良い食事をする
口腔機能の発達には栄養のバランスがとれた食事がとても大切です!
顎の骨の成長のためにもカルシウムや歯応えのあるものなど、バランスよく食べるようにしましょう🦴

このように、口腔機能発達不全症には今だけでなく、将来的にもデメリットがたくさんあります。
歯科医院で定期的に診てもらい、早期発見してトレーニングを行い、良い口腔状態を保っていきましょう✨