口臭の治療法

こんにちは。院長の中川です。

夏休み、みなさんはどのようにお過ごしでしたでしょうか?

僕は、息子とカブトムシ取りに挑戦しました。場所は、近くの船岡城址公園。日中にめぼしい木を見つけておいて、仕事が終わったらすぐに息子と公園へ。日中と違って、ほぼ外灯がなく真っ暗闇のなか、目的の木をさがして観察すること30分。なんと、雄と雌のカブトムシを1匹ずつ見つけました!大喜びで捕獲し、今でも大切に育てています。

今回のお話は、口臭の治療法についてすすめてまいります。

口臭の治療は、まず検査をうけて原因を明らかにすることから始ります。病気が原因の場合は、その病気の治療によって改善します。

まずは医療面接を行い、口臭にきづいたきっかけや、今まで受けた診察治療、全身疾患の有無について確認します。

次に、口腔内の診察を行い、歯周疾患の有無、舌苔の付着、口腔衛生状態を確認します。また、口臭測定検査を行います。

全身疾患があるひとの場合、血液成分の関与からそれぞれの疾患ごとに特徴のある呼気を感じる事があります。代表的なものでいうと、糖尿病はアセトン臭(甘ぐさい)、肝硬変・肝機能低下はジメチルサルファイド(ゴミ溜めのにおい、海藻の腐ったにおい)やメチルメルカプタン(野菜の腐ったようなにおい)、腎機能低下はトリメチルアミン(魚臭、するめ臭)が知られています。

鼻咽腔疾患では、たとえば副鼻腔炎によって生じる膿や鼻汁、咽頭の陰かにたまってくる膿栓(粒)などに存在する微生物が原因の膿くさいにおいが生じることもあります。

口腔がんの場合も、口腔内に壊死した細胞があるため、口臭が起こります。また、食道がん、胃がん、肺がんでも呼気がにおうことがあるようです。

病的口臭でも生理的口臭でも、お口をきれいにして口臭を発生する細菌を減らす事が治療となってきます。

正しいブラッシングに加え、歯間ブラシやデンタルフロスを使用した歯と歯の間の清掃、舌磨きを行うことが、口臭の軽減には効果的です。入れ歯の方は。入れ歯の清掃も行いましょう。

お口の中に口臭を発生する細菌が多くいて、そうした道具を使った清掃だけでは口臭が軽減しにくい場合は、薬用成分が含まれている洗口剤を補助的に使うことで、効果が出る事があります。ただし、自己流でのお口の清掃や洗口剤の使用はかえって口臭を増加させるおそれがありますので、歯科医療者の指導を受けてください。